虫歯になって痛い思いを体験した人はもう二度としたくないと思うのではないでしょうか。毎日しっかり歯を磨いているつもりでもいつのまにか虫歯になっていることもあります。それは上手にブラッシングできていないことが原因の場合もありますが、そもそも虫歯になりやすい口内になっていることも考えられます。歯ブラシだけを使って落とせるのは、歯の表面の見える部分の汚れだけです。

でも。実際には歯と歯の間や歯茎に隠れた部分など隠れている部分の方が菌が大量に繁殖している恐れがあります。それらを放置しておくと虫歯の原因になります。だからと言って自分で全て完璧に落としことは難しいことです。

そこで重要なのが予防歯科という考え方です。普段虫歯にならないと行かない歯科医院に定期的に通うことで歯の状態をチェックしてもらうということです。体の健康も定期検診や人間ドックによって調べます。歯も同じように歯科医院で検診してもらうことで虫歯になる前に対処できたり、虫歯になっていても初期段階で治療することができます。

歯は簡単に再生することができないので、健康的に維持するためには失わないことが重要になります。しっかりプロの目で見てもらって、歯の健康状態をチェックしましょう。予防歯科は日本では馴染みがありませんが、海外では習慣化しているところがあります。生涯を通じて健康的な歯を維持するためには欠かせないものになります。

虫歯などの進行を考えるとだいたい半年に1度検診をすることが必要となります。普段の治療のように痛いところだけを治すのではなく、全部の歯を確認していきます。基本的には歯科衛生士が歯の状態、歯茎の状態をチェックして問題になるような場所を確認します。そして問題になりそうなところを歯科医によって診察するような流れになります。

行われることはチェックだけなので痛い思いをすることはありません。虫歯は段階を経て進行していきます。いきなり虫歯になっていると言うことはありません。だから、歯の表面の変化は歯の健康状態を探る上で重要な要素です。

だから歯の表面の検査で十分に虫歯を予防することができます。また、重大な病気につながる歯周病は歯茎のチェックを行うことで発見することができます。人間ドックのような色々な検査をすることはなく、歯の中を見てもらうだけで十分歯の状態がわかります。所要時間は検査だけなら30分程度になります。

半年に一度行うだけでその後の痛みを回避することができるのでおすすめです。予防歯科によってわかることは歯の状態だけではありません。定期的に行うことで、前回との比較から虫歯になりやすいかどうかと言うこともわかります。虫歯になりやすいと言う原因は歯磨きをしないと言うことだけではありません。

虫歯は虫歯菌の吐き出す酸によって歯の表面が溶かされて進行します。また、口の中全体が酸性になることで虫歯の進行を高める恐れがあります。食事の後は特に酸性になりがちです。その時に重要な役割を果たすのが唾液です。

唾液が十分に分泌されることで口腔内を中性に近づけて歯が溶けにくい状態にすることができます。ただし、口呼吸をしている人や十分に唾液が出ない人は酸性に近い状態が続くことで歯にダメージを与えやすくなります。前回との比較によってそのような傾向が確認された場合には唾液の機能を高める対応が必要になります。ガムを噛んだり、食事をゆっくり取ることで唾液腺が刺激されて分泌が促されるようになります。

また、口呼吸の原因となる鼻つまりなどを解消することも重要です。予防歯科では歯の検査だけでなく口腔内全体の健康状態をチェックすることができます。口の中をトータルで健康にすることで、健康的な歯を維持することができます。虫歯とともに口腔内の怖い病気と言えば歯周病です。

歯と歯茎の間に細菌が繁殖することで炎症を起こして歯茎が腫れるなどの症状があります。進行すると歯の根元、歯槽骨が溶けて歯を支えられなくなります。最悪の場合は歯を抜かなければならなくなってしまいます。そのため予防歯科によって歯茎の健康状態を確認する必要があります。

歯周病の原因は歯の表面についているプラークと言われています、ネバネバした状態のもので歯にしっかりとひっついています。うがいしただけでは取れることはありません。ブラッシングによって直接取り除くしかありません。ただし、普段のブラッシングで磨けているところは限られているので、全部が取り除けているわけではありません。

残ってしまったプラークは硬くなって歯石となります。こうなるとブラッシングでも取ることができません。予防歯科では、プラークや歯石を定期的に取り除くことで歯周病にならないようにケアします。歯科衛生士のクリーニングによってリスクとなるようなものをなくしておきます。

普段は磨くことができない歯と歯の隙間や歯茎と歯の間などにある原因菌を取り除きます。だから健康的な歯を維持することができます。歯周病の怖さは、歯だけにとどまりません。歯周病の原因となる細菌は心筋梗塞や脳梗塞など重篤な病気の原因にもなります、歯周病から血管に入り込んだ歯周病菌は血液とともに全身に流れます。

血管内で歯周病菌が活動することによって動脈硬化を誘発する物質が分泌されます。結果として血管を硬く、もろくして血液の流れが止まってしまうことにつながります。流れが悪くなることで必要なところに栄養や酸素が運ばれないことから心筋梗塞や脳梗塞を発症することにつながります。また糖尿病の人は特に注意が必要です。

血液中に含まれている歯周病菌の市街から内毒素が放出されて血糖値に影響を及ぼす恐れがあると言われています。歯周病を治療し、血液中の歯周病菌を減らすことで血糖値のコントロールが治療前より改善する効果があります。歯の病気と甘く見ていると重篤な病気を引き起こすことになります。予防歯科で歯周病を未然に防ぐことができれば、そのリスクを低くすることができます。

これは手遅れということはなく。歯周病菌を除去することができれば、そのリスクは低減することができます。歯茎に問題があると感じているなら一度歯科医に診察してもらって、しっかりと治療しましょう。そして、その後で予防歯科を続けていきましょう。

歯科医院に行くと言うのは、痛い思いをすることから嫌がる人がいますが、予防歯科ならけん死んだkで済むので痛い思いをすることがありません。検診後にクリーニングをしてもらうことで歯の疾患の原因となるものを除去することができます。そのため、将来起こり得る痛い治療の回数を減らすことができます。特に女性は妊娠や出産によって歯の健康状態は大きく変わります。

それはホルモンバランスが原因で、普段のブラッシングを続けていても防ぐことができません。妊娠中期から後期にかけて歯周病になるリスクが高くなります。もし、血管内に歯周病菌が入り込んでしまうと胎盤を通じて胎児に影響を及ぼすリスクも高くなります。最悪の場合、早産の危険度が高くなることも考えられます。

口腔内を清潔に保つことで歯周病を防ぐことができるので予防歯科によってプラークをコントロールする必要があります。歯だけでなく全身の健康のためにも、予防歯科という考え方には重要な役割があります。一度失ったら戻すことができない歯を大切に維持するためにも半年に1回の検診、クリーニングによる口腔内の健康維持が必要です。子供の頃から行うことで虫歯知らずの生活を過ごすことができます。